2006.01.21

旅先で行く図書館

Capilla_abierta02 Yucatan地方の教会。左奥にcapilla abiertaが見える。


旅先で観光の資料や記憶に残すための書籍を求めるのに、その土地の本屋に立ち寄ることは一般的にあると思う。が、もし時間があれば、一歩すすめて地元の図書館に立ち寄ることをおすすめします!
地元でしか収集できないディープな情報に出会える可能性、高し。
私は、旅行先で見た建築(現代建築だけではなく、寺、城、町並みなども)の図面が欲しくなった時にその地の図書館にいったりするのだけど、もっと時間があれば、そのほか郷土料理・民芸・祭りなどの面白い資料も探してみたいと思っている。

今でも、もっと調べておけばよかったな、と思うのはメキシコの郷土料理。
プエブラという地方に「mole poblano(モーレ・ポブラーノ)」という、日本人からするとカレー感覚のルーがある。モーレ・ポブラーノとは、「プエブラ地方のルー」とでも訳せるだろうか。プエブラの街に滞在していた時に、とても気に入って何回か食べたのだけど、日本に帰ってきてみると、まずメキシコ料理店にその料理がメニューなくて、先の愛知万博のメキシコ館レストランで食べるまで、再会できなかった。
最近、ネット上でやっとレシピをみつけて、トライしてみたけれど。
でも、他にもまだ知りたいの、いっぱいあり。

逆にメキシコ旅行のスタート地点、Oaxaca(オアハカ)の図書館でうまく下調べ出来て役立ったのは「capilla abierta(カピージャ・アビエルタ)」。capilla abiertaとは、教会施設の一部でindigena(メキシコに本来住んでいた人々、原住民)をキリスト教に帰依させるための屋外の礼拝堂。
屋外にあるため、教会内部の礼拝堂のように美しく彩られた祭壇とは、だいぶ異なった簡単なつくり。しかし、その礼拝の機能のみ在って、表現としてはかなり削ぎ落とされたところが現代建築に通じるように感じ、とても興味を惹かれた。
日本で購入したミシュランでcapilla abiertaという形式は把握していたけど、実際オアハカの図書館で調べてみたら、実にいろいろなタイプがあって、プランをみて面白そうなものをメキシコ道中なるべく見て回った。

そんなふうに入手した図書館下調べの成果(?)を以下ご紹介。
Capilla_abierta01
Oaxacaから135㎞離れた街、Teposcolulaにあるcapilla abierta。アーチと控え壁が優美。
構造的にはフライングバットレス(控え壁)が立派すぎるように思うが。

Capilla_abierta_plan
capilla abiertaのプラン。いろんなバリエーションがある。
右下がTeposcolulaにあるcapilla abiertaのプラン。

冒頭のYucatan地方の教会のcapilla abierta部分。ぽっかり空いた空間が祭壇。
Capilla_abierta03
Capilla_abierta04
同じくYucatan地方の教会。左側にcapilla abierta
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Tlaxcala、Mexico Cityから50㎞ほど離れた街のcapilla abierta。
こじんまり、可愛らしい空間。アーチのデザインが独特。

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2006.01.14

街歩きKit…MALLORCA insideout

本日は、スペイン・マヨルカ島で購入した、またまたコンパクトなガイドブックについて。
小さいけど、もりだくさん、旅の本。

まず、背表紙には、目玉のようなコンパスがついています。開くと、スライド式のボールペンが内蔵されています。右にはガイドブックの冊子、左は地図がついている。
M_insideout01


M_insideout02








そして地図!
M_insideout03M_insideout04M_insideout05地図の色使いがとてもキレイ、それを片手にすぐにでも街歩きしたくなるような絵柄もいいのだけど、とりわけ良いのは、この地図の折り方!花が咲くように滑らかに地図を広げることができるのです。畳むのもとってもスムーズ。

本来の使い方はこういう感じでコンパスを立てて地図の方角を合わせて使うのだろうな。
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この本、世界主要都市のバージョンがあり、Amazonでも購入できます。
Amazonのレビューで
「実際に街を歩き回るときに使えるよう, よく考えられた本です。(略)…最初のページはパリ中心部の見開きで, その左右が財布の小銭入れというかびっくり絵本みたいに開き, それぞれ広域,中域の地図が簡単に開き,また閉じられます。街にある道の名前表示とこの本の方位磁石があれば,パリでは道に迷いません。」(Parisバージョン)
と、4つ星を付けていた方がいたから、なかなか侮れないガイドブックです。
ちなみにこの本、「Award-winnig PopOut Maps」だそう。

Amazon→Inside Out Mallorca (InsideOut City Guides)


オマケ
Mallorca01
Mallorcaへの旅の目当ての一つは、Alberto Campo Baezaの建築でした。



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2006.01.11

自分の住む街を知ること

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バルセロナ市内の公園のカフェ。


一昨年訪れたバルセロナのツーリストインフォメーションでのこと。
そこで観光客の応対するたくさんのスタッフは20代位の若い人ばかり、ちょっと意外だった。中には学生アルバイトかな?と言う感じの人もいた。しかし、若いといってもちゃんとプロ、テキパキしていて親切・丁寧、観光スポットについてからホテルの手配まで、山のように押し寄せてくる外国人観光客を次々さばいていて、見事なもの。私達もガイドに載ってなかった建築へのアクセスを、ここで聞いたりした。
ここのツーリストインフォメーションでの光景でいいなあと思ったのは、若い人が自分の住む街のいいところ、自慢できるところをちゃんと理解していて、街にやってくる旅行者にきちんと伝えることができる、ということだった。

ここで、私自身に質問。
なぜ、若い人が自分の住む街についてよく知っているのがいいと思うのだろうか?
ー答え・その1
ここ2、3年で知り合った若者数名から、「いずれは自分の地元で、街にまつわる何かをしたい」というのを聞いたから。何かを始めるつもりなら、若いうちからよく知っておくにこしたことはない。そして早く始めた方が試行錯誤に時間をかけることができる。仮にうまく行かなかったとしても、やり直す時間がある。
ー答え・その2
東京一局集中じゃつまらない。経済的な集中は避けられないにせよ、面白さならば各地方で何か表現できるはず。その「面白さ」とは、もうすでにその地方に存在していて、うまく表現できていないだけの可能性もある。
そうだとしたら、まずそこにどんな面白いことがあるのか、知る必要がある。そして今までのやりかたでうまく表現できてないとしたら、若い人の目であらためて見直す必要がある。

今思いつくのは、こんなところ。
東京だけじゃ、つまらない。国土は小さい日本だけど、本当に多彩な文化があるのだから。
私は、その文化を訪ねてたくさん旅したい。

自分の住む街を知ることについて書こうと思ったのは、一昨年六本木ヒルズの展望台から東京都心を眺めた時のことをふと思い出したから。実はその時とてもびっくりしたことがあって。何かというと、「東京(の都心)ってこんなに海が近かったんだ!」ということ。東京湾に面しているから馬鹿みたいに当たり前のことなんだけど、実感として湧いたことが全然なかった。それは学生時代からずっと東京の西寄りに住んでいたということもあると思うのだけど。こんなに海が近いって知っていたら、東京のこと、もっと好きになれたかもしれない、とその時思ったので。

最後に観光都市バルセロナの工夫(?)、ちょっと紹介します。
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市内の観光要所を巡回する観光バス。ルートはいくつか用意されている。観光バスが巡回しているところは、他にもたくさんあると思うけど、この明るいノリがいいなー。
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市内3〜4カ所ほどにツーリスト用レンタサイクルのステーションあり。どこのステーションでも乗り捨てできるのは便利。私達も半日かりて、海岸沿いの開発エリアを走りまくりました。

トラムの足下周りが芝生になっているのが、とてもきれい。

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観光スポットのちょっとした広場、公園、海水浴のできる海岸などに、ごく簡易だけど感じのいいカフェ(キオスク?)が設置されていました。皆同じシステムでつくられていたので、市がコントロールして設置したものじゃないかと思われます。ある程度同じデザインだと旅行者にもわかりやすくていい。公園では地元の人と思われる方も利用してました。

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2005.12.09

バルセロナのピソ

地球アパートメント計画のきっかけになったバルセロナのピソ(=アパートメント)について、旅行者の目で再チェック。

□ピソ住人
 日本人女性2人+猫2匹

□部屋貸し情報をどこでみつけたか?
インターネットでバルセロナの宿泊情報を検索していて。偶然といえば偶然。

□部屋情報
・2人用、1人用と部屋タイプ2つあり、私たちが泊まったのは、6畳弱程度の2人用、1泊二人分で7千円程度?(ちょっと記憶がおぼろげ)
・バルコニーあり、、小さいバルコニーですが、テーブルをだしてお茶などのめます。
・キッチン使用可、小さいキッチンですが、使い勝手は充分。冷蔵庫、食器も使わせてもらいました。
・リビングも利用可、ここでTVを見ながら、ご飯を一緒にたべることも。確か、床にラグが敷いてあって、そこに座って(ソファに腰掛けずに)にみんなでローテブル囲んで食べたりしました。きわめて日本人的なくつろぎ方だなあ、と思いながら、自分もしっかりリラックス。
・住人と共用のバスタブ、シャワー、洗濯機あり。共用のトイレ2ヶ所あり。
・ピソ共用玄関の鍵、部屋(玄関)の鍵、用意してくれました。

□アクセス
ピソ最寄りまで空港から路線バス1本でアクセス。
ピソは地下鉄の駅からは徒歩3分ほど。旧市街までは5駅ほど。きわめて便利な場所でした。

□周辺環境
あまり観光地化されていない、普通の感じがかえってよかった。治安も悪くないように感じました。
遅くまでやってるスーパーマーケット、日用雑貨店、八百屋、パン屋、量り売りのワイン屋、バル、銀行などあり。利用しなかったが、インターネットカフェもみかけた。
毎日美術館などが閉館するぎりぎりの時間まで歩きまわり、レストランで食べるのすら面倒なほどクタクタになって帰ってきたので、遅くまでやってるスーパーは本当に重宝だった。
スーパーといっても、チーズ、生ハム、ガスパチョのバック、美味しいもの売ってました。


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ある日の夕食のテーブル。果物むいたり、野菜をちぎったりだけの超簡単メニュー。
でも陶器の食器に盛りつけると、一応様になって気分も変わりますね。

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2005.12.03

「地球アパートメント」計画

「地球アパートメント」のヒントは昨年のスペイン、バルセロナへの旅行の宿。
インターネットで偶然みつけたバルセロナ在住の日本人女性の貸すピソ(=アパートメント)に1週間程泊まったのだけど、そのピソに泊まっての旅がとても面白かった。
彼女達は使っていない2部屋を旅行者に貸していて、彼女達から現地の情報を得たのはもちろんのこと、キッチン使用可だったので、夕飯を用意して時間が合えばテレビを見ながら一緒にご飯をたべたり、お酒を飲んだり。飼われている猫が私達の部屋に入ってきて、勝手に遊んでたり。
彼女達のキャラクターによるところが大きかったと思うのですが、友人の家に泊まっているようにリラックスして旅を楽しみました。
予約なんかはどうしたかというと、そのピソの部屋の写真はWeb上で確認できて、空き状況確認・予約は日本からメールで行いました。
こんなにスムーズに滞在先の予約ができて、リーズナブルで、しかも旅が何倍も楽しくなって。
何かこの方法を活かせないかと考え始めたのが、「旅先で部屋を借りる」に加えて、「自分が住んでいる街にやってきた旅人に部屋を貸す」という、旅好きの人の間で貸部屋ネットワークをつくる、というもの。
できれば世界中に!
それで「地球アパートメント」。

旅を通じて様々な出会いと、面白い体験(おそらくハプニング付)を得る日々。
理想は、旅と共にある風通しがよくて軽やかな暮らし。
これから「地球アパートメント」計画の経過と、旅のまつわるあれこれ、気ままに書いていきます。

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バルセロナで滞在したピソのバルコニーから

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