旅先で行く図書館
Yucatan地方の教会。左奥にcapilla abiertaが見える。
旅先で観光の資料や記憶に残すための書籍を求めるのに、その土地の本屋に立ち寄ることは一般的にあると思う。が、もし時間があれば、一歩すすめて地元の図書館に立ち寄ることをおすすめします!
地元でしか収集できないディープな情報に出会える可能性、高し。
私は、旅行先で見た建築(現代建築だけではなく、寺、城、町並みなども)の図面が欲しくなった時にその地の図書館にいったりするのだけど、もっと時間があれば、そのほか郷土料理・民芸・祭りなどの面白い資料も探してみたいと思っている。
今でも、もっと調べておけばよかったな、と思うのはメキシコの郷土料理。
プエブラという地方に「mole poblano(モーレ・ポブラーノ)」という、日本人からするとカレー感覚のルーがある。モーレ・ポブラーノとは、「プエブラ地方のルー」とでも訳せるだろうか。プエブラの街に滞在していた時に、とても気に入って何回か食べたのだけど、日本に帰ってきてみると、まずメキシコ料理店にその料理がメニューなくて、先の愛知万博のメキシコ館レストランで食べるまで、再会できなかった。
最近、ネット上でやっとレシピをみつけて、トライしてみたけれど。
でも、他にもまだ知りたいの、いっぱいあり。
逆にメキシコ旅行のスタート地点、Oaxaca(オアハカ)の図書館でうまく下調べ出来て役立ったのは「capilla abierta(カピージャ・アビエルタ)」。capilla abiertaとは、教会施設の一部でindigena(メキシコに本来住んでいた人々、原住民)をキリスト教に帰依させるための屋外の礼拝堂。
屋外にあるため、教会内部の礼拝堂のように美しく彩られた祭壇とは、だいぶ異なった簡単なつくり。しかし、その礼拝の機能のみ在って、表現としてはかなり削ぎ落とされたところが現代建築に通じるように感じ、とても興味を惹かれた。
日本で購入したミシュランでcapilla abiertaという形式は把握していたけど、実際オアハカの図書館で調べてみたら、実にいろいろなタイプがあって、プランをみて面白そうなものをメキシコ道中なるべく見て回った。
そんなふうに入手した図書館下調べの成果(?)を以下ご紹介。
Oaxacaから135㎞離れた街、Teposcolulaにあるcapilla abierta。アーチと控え壁が優美。
構造的にはフライングバットレス(控え壁)が立派すぎるように思うが。

capilla abiertaのプラン。いろんなバリエーションがある。
右下がTeposcolulaにあるcapilla abiertaのプラン。
冒頭のYucatan地方の教会のcapilla abierta部分。ぽっかり空いた空間が祭壇。

同じくYucatan地方の教会。左側にcapilla abierta
Tlaxcala、Mexico Cityから50㎞ほど離れた街のcapilla abierta。
こじんまり、可愛らしい空間。アーチのデザインが独特。
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