2006.02.10

別の世界の存在を知る

John監督;ガス・ヴァン・サント。
俳優のセリフはほとんど即興とのこと。
監督が映像のインスピレーションを受けたというフレデリック・ワイズマンのドキュメンタリー「High School」「The Store」「Domestic Violence」、ウィリアム・エルグストンの写真も見てみたい。




ウルグアイの映画「WHISKY」と共に借りてきてた映画「Elephant」。

学生は学校と家庭で心落ち着ける場所が見つけられなかったら、いったいどうすればよいのでしょう。
映画の中の高校生達は、とてもみずみずしくて美しいけど、同じくらい痛々しさも感じた。
自分の力で今いる環境以外に行けたとしたら、こんなに楽なことはないけど、高校生にはその自由はない。
せめて自分がいる世界とは別の世界がたくさん存在することに気づいて、いつかは落ち着ける場所に身を置けると思えたらこんなに救われることはないけど、そういう世界があって自分がたどり着けるかもしれない、ということすら普通高校生では解らない。

この映画を見て思い出したのは、大学時代スキューバダイビングの講習を受けに行った時に出会った高校生、それから自転車でどこか遠くに旅に出掛けていた中学時代の同級生。
私が大学時代ダイビング講習を受けにいった時、同じく一人で講習を受けにきている高校生の男の子がいた。少しだけ話した覚えがあるんだけど、どうやら両親がライセンスをもっていて、子供にもライセンスをとらせてよいと思ったようだった。まずは本人の希望のようだったけど。
大人ばかりに交じって(インストラクター以外、知らないヒトばかりである)、しかも泊まりだった。半分宴会状態になっている夕食の焼き肉も違和感なく一緒につついて。講習では、ものおじすることなく、新しい世界の切符を手にできる期待感にあふれていた。こういう世界を高校生の時にすでに知っていたら、学校での生活を見る目が違うだろうなあと、正直羨ましく思ったのだった。
中学生の同級生は、休みに自転車でどこか遠くに行く計画を練っているのを、話してくれた。中学生の男の子が自転車で行ける距離ってどのくらいなんだろう?寝袋もって、1泊くらいで。その話を聞いて、そういうことを思いついて、実行に移せる同級生をすごく羨ましく思った。男の子はいいなあ、とも。本当は男の子、女の子は関係ないのだけど。この子はクラスでもちょっと変っていて、何かいつも誰にも寄りかかりすぎること無く自由にしてる感じの子だったなあ。

彼らのように、学校と家庭以外で、自分が身を置いてよいと思える場所の存在を少しでも実感できたら、「elephant」のような事態は避けられたんじゃないだろうか。その場所の存在を自分のものとして実感できていたら。(余談だけどゆとり教育がそういう方向に発展できたらよかったのに、などとニュースを聞きながら思った。)

もう少し話を広げると、これって自由だと思われる大人だって、本当は当てはまるのかもしれない。
自分のいる環境は世界のほんの一部でしかない。価値観も含めて。
今の場所とは別の世界の存在を実感する方法のひとつとして、旅という手段は有効だと思う。
(って言ったら、ちょっとまとめ過ぎ?)

ちなみに「Elephant」の高校生と同じように学校を窮屈に感じていた私の避難場所は受験のために通っていた美術の先生のアトリエ。そこは先生と教室の生徒が絵を描く為だけに用意された1軒家で、私のような受験コースの高校生も出入り自由。
終電まで同じ受験コースの他高校の子達とデッサンしたり、超テキトーなご飯作って食べたり。学校と違う空気を吸えるというだけで、嬉しかったなあ。


--------------------------------------------------
blogランキング参加中。
地球アパートメントの記事に興味を持たれた方は Click! お願いします。
Banner_03
--------------------------------------------------

|

2006.02.05

心に残るロード・ムービー

映画好きの友人の「愛より強い旅」(トニー・ガトリフ監督)についてのお勧めコメントに触発されて、今まで見た印象深いロード・ムービーを思い返してみた。

私にとって心に残るものは、何といっても「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」。
この映画は、ミュージシャン、ライ・クーダーと監督ヴェンダースがオランダ・アムステルダムから始まって、キューバ・ハバナ、ニューヨークへ老ミュージシャンとともに巡る旅だと私は思っている。場所も移動しているが、老ミュージシャン達ひとりひとりのルーツもあるから、時間の旅ともいえるかもしれない、といったら、ロマンチックすぎるかな?
このうちの一人のイブラヒム・フェレールというおじいちゃんミュージシャンが(残念ながら去年亡くなられた。一度でいいから生の歌声を聴きたかった。)、カーネギーでのコンサートのため、ニューヨークに降り立った時に「ああ、ニューヨークは素晴らしい!自分が英語が喋れたら…。」というようなコメントをしていて、異国に訪れるってことは、いくつになっても刺激的なものなのだ、と新鮮に受け止めた覚えがある。

「ラテンアメリカの光と影」
(アルゼンチン世界で最も南の町ウシュアイア、ペルー、パタゴニア、ブエノスアイレス、アンデス、アマゾン、メキシコ)
だいぶ前に見たのだけど、記憶では夢ともうつつともつかないような光景が続いていた印象がある。私のラテン諸国に対するイメージの一部はこんな感じ。私は幻想的なシーンばかり頭に残っているのですが、この方のブログを読むと、そうでもなかったらしい。
夢のような部分と厳しい現実。それは、私自身メキシコ旅行でひしひしと感じたもの。

B00005no7f09lzzzzzzz
フィツカラルド」この映画をロード・ムービーと呼んでよいかどうかわからないけど、目的のために間違いなく旅はする。
船が主役の壮大なシーンが2回もでてきて、夢のようなストーリーの進行に爽快な気分になる映画。その1回は見れば言わずともわかりますが、もう1回はラストシーン。思い出すだけで気持ちが高揚します。










あと、 見たあと気持ちがじんわりするロード・ムービーは、
セントラル・ステーション」(ブラジル)
サイドウェイ」(カリフォルニア。ワインの旅)

そして今後見るのをとても楽しみにしてるロード・ムービーはこれ。友人お勧め。
ある日、突然」(アルゼンチン)
ランド・オブ・プレンティ」(アメリカ縦断)
愛より強い旅」(パリ、アンダルシア、モロッコ、アルジェリア)


オマケ。
ロード・ムービーじゃないけど、週末にいい映画見ました。
WHISKY
チラシの絵をみてヨーロッパ映画と思い込んでいたら、ウルグアイの映画だった。ウルグアイの映画、観るの初めて。とにかく枯れて枯れて、枯れてました。
でも、女性は恋すると少女に戻る、とも感じた映画。


--------------------------------------------------
blogランキング参加中。
地球アパートメントの記事に興味を持たれた方は Click! お願いします。
Banner_03
--------------------------------------------------

|

2006.01.09

求む!ブラジル旅情報

今年か来年か、いつになるか決めてないけど、ブラジルへの旅行準備始めます。
旅の目的は、まず建築をみること。
Oscar Niemeyerはもちろんのこと、一昨年スペインの書店スケッチ集を見て興味をもったランドスケープアーキテクトのRoberto Burle Marx、知人教えてもらって実物をみたくなったLina Bo Bardi(ブラジル帰化したイタリア人建築家)、まずはこれらの建築家の作品をみたい。また他にも面白いのがあると思うので、調べてブログに アップしていきます。
それから、ブラジル映画もみてみたい。一番最近に見たブラジル映画は「CITY OF GOD(2002)」。これがすごくいい映画だった。ブラジル人も衝撃を受けたという、悲惨で胸が痛くなるようなテーマなんだけど、映像は美しく、リズムに満ちている。こんないい映画、もっとあるかな?むこうでは、どんな映画が上映されているか、興味あり。
それから、ブラジルといえば、サッカーでしょう!
世界で活躍する選手は、少しは知っているけど、ブラジル国内のチームは全然しらないので、これも調べていって、スタジアムで観戦したい。

これから地球アパートメントに加えて、ブラジル情報収集もおつきあいください。
ブラジル音楽、食べモノなどなど、耳よりな情報があれば、ぜひ書き込みください!

シティ・オブ・ゴッド DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組)




「神の街」というスラム(ファベーラ)が舞台の映画。
のっけからブラジルリズムのパンチを食らいます。
CITY OF GOD公式サイトもめちゃクールです。


|